大津の盆船流し

2008年08月16日

じゃんがら念仏踊り 大津の盆船流し

「大津の盆船流し」は北茨城市の大津港で,毎年8月16日の早朝6時から行われる送り盆の行事です。
盆の期間中に戻ってきていた仏様を送るための 精霊(しょうりょう)流しの一種でだと言われています。

 僧侶による法要の後、踊り手は浴衣に鉢巻き、たすきがけ、白足袋姿の成人男子で構成され、6人が太鼓、1人が鉦をたたきながら、輪になり列になり独特の腰を落とした踊りを披露します。

 先に紹介した3つの念仏踊りとの違いは踊り手が成人男子でおること、太鼓や踊りのリズムがけっこう激しいものであることです。
この違いの意味は、南須釜の念仏おどりなどはかわいい孫娘が、帰ってきたご先祖を慰める意味が込められているのに対して、じゃんがら念仏踊りは、「この世は天国じゃ」と精霊たちに勘違いされていつまでもこの世にいられては困るので、男たちの手で無理にでも彼岸に戻ってもらうそんな力が込められているのではないでしょうか。(私見ですが)
 
 じゃんがら念仏おどりは福島県いわき市や古殿町で盛んに伝承されていて、茨城県ではいわき市と隣りあわせの大津港だけで行われていることから考えると、北茨城はいわきと民俗的なつながりがあるように思います。(先のようー・そろーフラダンスの披露の時にも感じたことです。)


(2007年8月16日撮影のデータです。)
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cjs0188 at 19:17|PermalinkComments(0)

2007年08月16日

大津の盆船流し 精霊海に帰る

2007年8月16日(木)午前6:00〜7:00
北茨城市大津漁港水揚げ市場

「大津の盆船流し」は新盆を迎えた家で、盆船といわれる全長2〜3mの船を作り、「じゃんがら念仏踊り」によって、霊魂を慰め海に送る、江戸時代から伝わる伝統行事です。{茨城県民俗無形文化財}

午前6時から3人の住職による読経が行われ、代表者による焼香が行われます。
合同慰霊の大きな盆船は稲わらと荒縄で作られています。法要が終わった後に、新しくできた漁業資料館「よーそろー」に展示されます。
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さらに「じゃんがら念仏踊り」によりご先祖を供養します。
「じゃんがら念仏踊り」は大津港から福島県いわき市、古殿町などに伝わる先祖を供養する踊りで、大津港では8月13日〜15日に新盆の家々を回ります。
囃し手は大太鼓、鉦、横笛、踊り手は大人6人少年3人で鞨鼓(かっこ)をたたきながら踊ります。以外と勇壮な太鼓のリズムです。
大津の盆船流し大津の盆船流し








法要の後海に降ろされた盆船は漁船に曳かれて、港内を回った後、外海に出で周航したのち、対岸の岸壁から引き揚げられます。
盆船は以前は浮力のある麦藁で作られていましたが、現在は2艘式木造船を使います。
帆柱にはナスビ頭のわら人形が船頭として乗せられています。
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cjs0188 at 15:12|PermalinkComments(0)
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