福島県古殿町

2010年08月17日

馬場平のジャンガラ念仏(2)三和地区馬場平にて

馬場平のジャンガラ念仏(2)三和地区馬場平にて
開催日:[2010]平成22年8月13日(金)〜14日(土)
開催場所:福島県古殿町山上字馬場平200付近 馬場平集会所が目標

 茨城県大津港ではジャンガラ念仏踊りが伝承され、8月16日朝行なわれる盆船流しの折何度か見学しましたが、福島県いわき地方で行なわれているジャンガラ念仏踊りも見たくて出かけました。
 古殿町役場で聞いた番地を設定したナビのままに車を走らせましたが、山道、深い谷、杉檜の緑濃い山の中、古殿町、平田村を抜けいわき市に通り、さらに古殿町馬場平に入るという道順でした。同じ古殿町内ながら他市町村を回らなければならないという遠い地区です。ただ帰りはナビに出ない立派な林道を見つけたら、近道で帰ることが出来ました。

有難い念仏踊り8月14日午後8:50〜9:15取材
 2軒目のお宅では、提灯もちを先頭に太鼓3人、鉦5人が庭先に繰り込み、口上を述べた後ちょうちん持ちも鉦を打ちます。
鉦太鼓のリズムは2拍子でやむことなく続きますが、このリズムは故郷の阿波踊りの鉦のリズムと同じだと直感しました。阿波踊りの起源は念仏踊りであることが考えられます。

 腰を沈め太鼓を抱え込むようにして、汗びっしょりになりながらも心を込めて太鼓を打つ動作に感動、有難さを思う踊りです。
太鼓は時に両面打ち、時には片面を打ち、また、バチの紐を指にかけてクルクルと回す仕草も特徴です。
太鼓を打ちながらかつ、前進後退、回転動作、後ろ向きなど激しく動き回ります。
最初、地区の古老に「ワシは若いときに太鼓打ちを30年やった」と聞きましたが、その意味がようやくわかったしだいです。

 太鼓2人が前、鉦6人が後列に並び2拍子のリズムが始まります。
やがて、鉦の6人が太鼓の周りを後ろ向きに何度か周ったのち、口上が述べられます。
「今日今晩新盆のうちにおかれましては・・・・南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」
さらに最初の横の位置に戻り、今度は太鼓二人が前進後退をくり返したのち、太鼓二人の周りを鉦6人が小さな輪をつくり、唄を唱えながら回ります。
最後に横の位置に戻り激しく踊って供養を終了します。

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2010年08月16日

馬場平のジャンガラ念仏(1)馬場平集会所付近にて

馬場平のジャンガラ念仏(1)馬場平集会所付近にて
開催日:[2010]平成22年8月13日(金)〜14日(土)
開催場所:福島県古殿町山上字馬場平200付近 馬場平集会所が目標

激しい念仏踊り8月14日午後7:30〜8:10取材
 日中古殿町の町内の新盆の家々7軒ほどでジャンガラを踊って供養し、地元馬場平集会所に戻ってきたのは夕闇にくれた頃。仕度を整えて、すぐ上のお宅にお知らせした後、提灯もちを先頭に太鼓2人、鉦6人が庭先に繰り込みます。
 太鼓2人が前、鉦6人が後列に並び2拍子のリズムが始まります。
やがて、鉦の6人が太鼓の周りを後ろ向きに何度か周ったのち、口上が述べられます。
「今日今晩新盆のうちにおかれましては・・・・南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」
さらに最初の横の位置に戻り、今度は太鼓二人が前進後退をくり返したのち、太鼓二人の周りを鉦6人が小さな輪をつくり、唄を唱えながら回ります。
最後に横の位置に戻り激しく踊って供養を終了します。

以下古殿町役場HPより(コピペさせていただきました。)
 馬場平に伝わるジャンガラ念仏の唄と踊りは、何時の時代から行われたか明らかでないが、いわき市三和町上市萱から馬場平地蔵様に伝わって、馬場平のジャンガラ念仏と呼ばれている。

 地蔵様の祭りの日、一年に三回あって、七月は天道念仏と言って、土用の丑の日に太陽を念じ、害虫を追い払って地蔵様でジャンガラ念仏の唄と踊りを奉納して家内安全を祈願する。八月は新盆と言って13・14日新盆の家を廻ってジャンガラ念仏と踊りを奉納して、新盆の供養をする。
8月23日はお地蔵様の日で、地蔵堂に早くから乗りこんで、盛大な祭典とジャンガラ念仏の唄と踊りが奉納される。また、集落内の会合の時やあるいは、時期、場所等も適宜に定めてにぎやかに奉納されることもある。

 ジャンガラ念仏の行われている馬場平地蔵尊は、安産の地蔵様で、古い太鼓の内側に天保十三年寅年七月吉日とあるが、それ以前から地蔵尊が祀られていたものと思われる。いわき市三和町上市にも地蔵尊があり、馬場平が姉で、上市は妹で、上市へ分家したと伝えられている。ジャンガラ念仏が妹の上市の地蔵尊で奉納されていたので、姉の馬場平の地蔵尊にも伝わったものだと言われている。今でも昔からの念仏道と言われる道が、上市から馬場平に通じている。
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