2010年04月10日

日立さくらまつり(5)日立風流物・早返り

日立さくらまつり(5)日立風流物・早返り
◆開催日:[2010]平成22年4月1日(木)から20日(火)
        風流物公開4月3日(土)から4日(日)
◆場所:日立駅前平和通り

風流太閤記
 この日の演目は「風流太閤記」
決戦桶狭間、山崎の合戦、本能寺の変がからくり人形によって表現されています。
人形浄瑠璃のように、時間ととも物語の展開が進むわけではなく、一段目から5段目までの場面が時間の変化、物語の展開を表現しています。
一段目の桶狭間の戦いから5段目の本能寺で織田信長が討ち死にする場面変化を物語として、観客は楽しむ趣向です。

 矢が放たれる場面では子どもたちが争って矢を拾います。
さらに観客を楽しませる技として、「早返り」が用意されていて、一瞬のうちに人形が姫に変身、刀をすて赤い傘をカラカラとまわす場面に変わり、見るものは感嘆の声をあげます。

日立風流物
(国指定重要有形民俗文化財・国指定重要無形民俗文化財)
(ユネスコ無形文化遺産保護条約記載)

 日立風流物は、昔は宮田風流物といわれ、その起源は定かではありませんが、元禄8年(1695)徳川光圀公の命により、神峰神社が宮田、助川、会瀬3村の鎮守になったときに、氏子たちが造った山車を祭礼に繰り出したのが始まりだといわれています。
 この山車に人形芝居を組み合わせるようになったのは、享保年間(1716〜1735)からだと伝えられています。

開き
 人形で物語を演じるには少なくとも、一段で2〜3体の人形を投じるため広い間口が必要になりますが、昔の道幅では取り回しができないので、そこで、日立風流物を特徴づける「開き」と呼ばれる舞台の折りたたみが考案されました。
 村人の好評を博した人形芝居は、さらに場面を増やす方向に氏子を駆り立て、横への広がりは限界があるため、立体高層化し、大正時代までに現在見られる5層まで進化し、全国有数の大型山車に進化しました。

早返り
 日立日立風流物に使われる人形は独特な構造になっています。
「早返り」という動作を行なうため、一体の人形の上下に首をつけ、武士の衣装と姫の衣装をあらかじめ着せておき、どんでん返しを行ない、一体の人形を二体として使用することで、物語の場面が倍になり、楽しみも倍になる仕掛けが隠されています。
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cjs0188 at 00:46│Comments(0) お祭り | 日立市のお祭り・イベント

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