2010年04月09日

日立さくらまつり(4)日立風流物・開き

日立さくらまつり(4)日立風流物・開き
◆開催日:[2010]平成22年4月1日(木)から20日(火)
        風流物公開4月3日(土)から4日(日)
◆場所:日立駅前平和通り


いよいよ日立風流物の始まり
 大元の打つ「カチ〜ンッ」と小気味よい拍子木の合図とともに、お囃子がにぎやかに響きだします。
風流物を見つめていても何も変化がないように見えて、まず「せり上がり」という動作が行なわれます。
山車の中で「カグラサン」と呼ばれる人力巻き上げ機により、各層の間隔を広くすることを言います。
 
 せり上がり完了後、一段目から開きの動作に入り、各層が連動して流れるように、観客からみて扇のように開くのが腕の見せどころです。
山車の中で操作している氏子は、自分の舞台の動きが見えない、まして他の舞台の動きも見えないので、どのように呼吸を合わせるのか、チームワークの熟練を要する技です。

この日の演目は「風流太閤記」。
決戦桶狭間、山崎の合戦、本能寺の変がからくり人形によって表現されています。

日立風流物
(国指定重要有形民俗文化財・国指定重要無形民俗文化財)
(ユネスコ無形文化遺産保護条約記載)

 日立風流物は、昔は宮田風流物といわれ、その起源は定かではありませんが、元禄8年(1695)徳川光圀公の命により、神峰神社が宮田、助川、会瀬3村の鎮守になったときに、氏子たちが造った山車を祭礼に繰り出したのが始まりだといわれています。
 この山車に人形芝居を組み合わせるようになったのは、享保年間(1716〜1735)からだと伝えられています。

開き
 人形で物語を演じるには少なくとも、一段で2〜3体の人形を投じるため広い間口が必要になりますが、昔の道幅では取り回しができないので、そこで、日立風流物を特徴づける「開き」と呼ばれる舞台の折りたたみが考案されました。
 村人の好評を博した人形芝居は、さらに場面を増やす方向に氏子を駆り立て、横への広がりは限界があるため、立体高層化し、大正時代までに現在見られる5層まで進化し、全国有数の大型山車に進化しました。

せり上がり
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一段目開き・・・桶狭間の戦いの場面が出現。
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二段目開き・・・山崎の合戦の場面
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三段目開き・・・山崎の合戦の場面
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四段目開き・・・本能寺の変
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五段目開き・・・本能寺の変
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cjs0188 at 00:11│Comments(0) お祭り | 日立市のお祭り・イベント

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